1,江戸墨百色

●歌麿の春画

Utamaro's Erotica

「江戸墨百色」の内
大判錦絵 38.5×26.5cm
制作:2004年9月-2005年1月 限定100枚

海外において「春画」を指す言葉の一つに「UTAMARO」がある。それ程彼の春画は有名であり、また芸術品としても優れていた。本図の女性が背負っている刺青は歌麿の春画組物『絵本小町引』の内の一図である。刺青によって女性の妖艶な雰囲気に凄味が加わっている。(石上) 

※入れ墨のない色違いのバージョン、「縁側」“Veranda” (図録No.83) がある。 

(図録No.84)
(後期B) 

●国貞の團十郎

Kunisada's Danjuro

「江戸墨百色」の内
大判錦絵 38×29cm
制作:2006年5月-7月 限定100枚

※入れ墨のないバージョン、「刀」“Sword”がある。
(図録no.95)
(後期B)

●北斎の滝

Hokusai's Waterfall

「江戸墨百色」の内
大判錦絵 40×28cm
制作:2006年1月-4月 限定100枚

刺青のない図の画題は「シャワー」であるが、本図では滝の刺青を描くことでシャワーが滝に変化した。落款下の印は、滝下りをするために樽に入った人を表している。刺青のモチーフは北斎の「諸国滝廻リ 下野黒髪山 きりふりの滝」 である。(石上)

※刺青のないバージョン、「シャワー」“Shower”がある。

(図録no.92)
(前期B)

●芳年の化け物

Yoshitoshi's Ghosts

「江戸墨百色」の内
大判錦絵 39×27cm
制作:2004年5月-7月 限定100枚

※入れ墨のないバージョン、「青磁器の香炉」“Celadon Censer”がある。
(図録no.81)
(後期B)

●国芳の猫

Kuniyoshi's Cats

「江戸墨百色」の内
大判錦絵 39.5×27cm
制作:2004年5月-6月 限定100枚

浮世絵師の代表的な作品をモチーフとした刺青を描く「江戸墨百色」シリーズの初作である。本シリーズでは、背中に刺青が彫られている図と彫られていない図の2種類がセットで制作される。本図は、国芳が得意とした猫を題材としたもので、男性の脇に座る猫や落款下の印、画題に描かれた猫など、猫尽くしの絵となっている。(石上)

※刺青のないバージョン、「ホワイト キャット」“White Cat”がある。
(図録no.79)
(前期B)


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