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00 ごあいさつ

  アート・リサーチセンターが所蔵する京都の風景浮世絵版画は、現在、世界でも有数の充実したコレクションとなっています。立命館創始140年、学園創立110年周年の記念として、今回、この京都風景画と京都の古地図を展示し、学園の関係の方々に鑑賞していただくことにしました。

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02 デジタル地球儀で眺める滑稽都名所の風景

 GoogleEarthは、地球上を自由自在に探索できる3次元のデジタル地球儀の一種で、世界中で無償提供されているソフトウェアです。地球上の好みの場所をズームして眺めることや、地球儀上に載っている浮世絵の図像にも迫って見ることができます。画面上のアイコンをダブルクリックして、現在のバーチャルな風景と浮世絵のイメージされた風景の両方をお楽しみください。
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★Google Earth プラグインが必要です。


03 バーチャル京都で視る浮世絵データベース

 「バーチャル京都」は、時間と場所に基づいてデジタル化された様々なコンテンツを束ねるためのプラットフォームです。このコンテンツは、Webの3次元地図上でARCの浮世絵データベースと連動することによって、浮世絵と描かれた場所との関係性を知ることができます。また、現在と過去(昭和初期と平安時代)を自由に行き来することができるため、浮世絵の描かれた場所の移り変わりを閲覧者の視点で再現することも可能です。
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04 関連論文

 ●描かれた幕末の京都 ー『都百景』の制作と構成についてー(PDF) 大塚活美
 (「アート・リサーチ」11号 2011.3)

(要旨)
京都の名所を百枚の錦絵で描いた『都百景』は、版形・枚数などで、同じ版元の『浪花百景』の形態を継承する。『都百景』の制作年は、他の出版物との図版の共通性、歴史的な出来事を描く作品の存在、制作・販売に要する期間等から、文久3年(1863)から慶応元年(1865)頃であると推定できる。『都百景』は京都の名所を押さえながらも、幕末の世情や風俗も描き込まれることから、美術作品としてだけでなく、歴史資料としての価値も高い。


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