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国際ワークショップ 「学術資料としての『型紙』―資料の共有化と活用に向けて」
October 29, 2016(Sat)

アート・リサーチセンターが主催する、国際ワークショップが開催されます。

学術資料としての『型紙』―資料の共有化と活用に向けて

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日 時: 2016年 10月29日(土)13:00~18:00/ 30日(日)9:30~16:40
会 場: 立命館大学衣笠キャンパス アート・リサーチセンター
参加費: 無料
予 約: 不要

[主催] 立命館大学 研究成果国際発信プログラム「国際的な型紙研究の基盤構築と活用に関する研究」、立命館大学アート・リサーチセンター
[共催] 立命館大学アート・リサーチセンター  文部科学省 共同利用・共同研究拠点「日本文化資源デジタル・アーカイブ研究拠点」 《デジタル・アーカイブ手法を用いた近代染織資料の整理と活用プロジェクト》


 近年、世界各地で染色型紙の展覧会や研究集会が開催され「型紙の学術研究」が盛んになりつつあります。しかし、これまでの型紙研究は研究者個人や各所蔵機関が独自に進め、手法も確立されてきませんでした。大量に現存する型紙を整理するには、研究者や所蔵機関が連携をとりながら進めるべき時期を迎えています。
 国を超えた連携には、デジタル技術やウェブが必要不可欠となります。これらを駆使して各所蔵機関が連携をはかるためには、何が必要なのか、国内外の所蔵機関が抱える問題点と課題を洗い出し、理解を共有したいと思います。 本ワークショップでは、型紙整理の事例報告と共に、型紙の調査方法・メタデータ項目の標準化を目指し、実践を交えながら型紙研究の目指すべき姿を検討していきたいと思います。

プログラム

10月29日(土) 13:00~18:00
13:00-13:10 開会
鈴木 桂子(立命館大学 教授)
「国際的な型紙研究の基盤構築と活用に向けて」 [発表要旨
13:15-14:00 [基調講演]
生田ゆき(三重県立美術館 学芸員)
「『道具』から『資料』へ これからの型紙研究へ向けて」 [発表要旨
[第1部] 型紙研究の現在と課題
14:00-14:45 Hans Thomsen(チューリッヒ大学 教授)
「スイスから見た型紙研究の景色」
14:45-15:00 コーヒーブレイク
15:00-15:30 高木陽子(文化学園大学 教授)
「技法や媒体を超えた型紙図案のハイブリディティーを考慮する」 [発表要旨
15:30-16:00 Kerstin Stöver(ドレスデン工芸博物館 学芸員)
「The Database "Daphne" of the Dresden State of Art Collections - an Elementary Tool for a Methodical Scientific Research of the Katagami Collection and a Requirement for International Networking」 [発表要旨
16:00-16:15 休憩
16:15-16:45 平田美奈子(沖縄県立芸術大学 附属研究所 共同研究員)
「紅型型紙の調査からデータベース化への方法」 [発表要旨
16:45-17:15 堀田結子(ボストン美術館 日本美術課 リサーチアソシエイト)
「ボストン美術館とニューイングランド地方における型紙の受容と活用」 [発表要旨
17:15-18:00 〈型紙サミット発表〉
永井晃子(甲賀市水口歴史民俗資料館 主査)
「甲賀市水口歴史民俗資料館の型紙調査について」 [発表要旨
松野准子(河内長野市ふるさと歴史学習館《くろまろ館》 学芸員)
「河内長野市立ふるさと歴史学習館(くろまろ館)の型紙調査について」 [発表要旨
鈴木 亜季(桑名市博物館 学芸員)
「型紙調査における反故紙の扱いについて-文字情報からわかること-」 [発表要旨

※10月30日はスケジュールが変更になりました(10月26日更新)

10月30日(日) 9:30~16:40
[第2部] 型紙の調査・研究―デジタルアーカイブの実践
9:30-10:20 生田ゆき (三重県立美術館 学芸員)
「型紙から読み取れること 型紙調査の有効性」 [発表要旨
10:20-10:30 コーヒーブレイク
10:30-11:10 加茂瑞穂(立命館大学 非常勤講師)
「型紙データベース構築から活用に向けて」 [発表要旨
11:10-12:10 小泉慶太郎(NPO法人デジタルアーカイブ研究所)
型紙の撮影実践ワークショップ
12:10-13:10 ランチタイム
13:10-14:50 木立雅朗(立命館大学 教授)
山本真紗子(立命館大学 非常勤講師)
枝木妙子(立命館大学 先端総合学術研究科博士課程 院生)
「立命館大学型友禅図案・型紙における修復作業の実践と課題」 [発表要旨
14:50-15:10 休憩
15:10-15:40 赤間亮(立命館大学 教授)
「ARC メソッドによる文化資源アーカイブ」
[第3部] 型紙研究の展望と課題
15:40-16:40 全体討論(意見交換)
司会:鈴木桂子
16:40 閉会のあいさつ


2016年10月29日・30日に、アート・リサーチセンターにて開催した国際ワークショップ「学術資料としての『型紙』-資料の共有化と活用に向けて」の報告書を作成しました。 ワークショップでの発表内で提示・配布された資料を中心に構成しております(Web版は紹介画像等、印刷版と一部内容に変更があります)。

報告書
学術資料としての『型紙』―資料の共有化と活用に向けて 報告書(PDF 16.6MB)