八幡祭小望月賑

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はちまんまつりよみやのにぎわい(Hachimanmatsuri yomiyano nigiwai


総合


歌舞伎

通称「縮屋新助(ちぢみやしんすけ)」。 万延元年(1860)7月 江戸市村座で初演。河竹黙阿弥作 文化年間に永代橋の落ちた事件、美代吉殺しの事実談をあてこみ、四代目市川小団次に実直な縮売商人をあてはめて書かれた。  旅商人の縮屋新助は、深川八幡の祭に見とれて博奕打赤間源左衛門につきあたり、酷い目に合わされるところを、芸者お美代の口ききで救われた。 お美代は、穂積新三郎と恋仲で腕に新の字を入墨しているので、お美代に執心の赤間から詰問されて困惑したが、新助は、突差の機転で新助の新の字を入墨しているのだとわれから名乗り出てその場はおさまる。その夜、八幡祭の雑沓で永代橋が落ちたが、お美代は偶然にも新助の船に救助された。不思議にも二度にわたって、芸者美代吉を救った新助は、ついに美代吉が恋しく、言いよるが、彼女は恋人新三郎の帰参が叶えばという条件で約束する。 初心な新助は、船中でのお美代のことばを真実と思い、お美代から頼まれた、新三郎の香炉詮譲に入用の金子五十両を無理算段して調達してやる。しかし、お美代は新三郎から縮屋の襟についたと罵られ、また、新三郎にも義理があって、信三郎から縁を切られるに。その口惜しさの鋒先は新助に向けられ、やけになった美代吉は、友人をつれて遊びに来た新助に、さんざんの愛想づかしをして金を返す。 憤った新助は、妖刀村正を手に入れ、刀の魔力に魅入られたようにお美代はじめ多くの人々を殺してしまう。 ところが、新助はお美代が幼い時に別れた妹と知り、切腹する。 小団次の新助は、はまり役で真に迫り、その後は、六世中村歌右衛門の美代吉、中村吉右衛門の新助、八代目、九代目松本幸四郎の新助が特筆される。