作品名:「成駒屋の紙治 河庄の場」(『観方創作版画第壱集』の内)
絵師:吉川観方
判型:大判錦絵
出版:大正14年(1925) 佐藤章太郎商店
所蔵:立命館ARC(arcSP02-0525)
吉川観方は、新版画時代の絵師の一人として知られているが、京都市立絵画専門学校予科に入学した頃から江馬務が主催する風俗研究会に参加し、その雑誌の挿絵などを担当、また本科を卒業すると松竹の演劇舞台意匠顧問も務めた。大正12年(1923)には故実研究会を創設して、その研究を続けた人である。
役者絵では、本作品のような背景を雲英摺りにした大首絵を試みた。その他、美人画や風景画も描いている。(a)