0.2 当文庫のデジタル・アーカイブス

 当文庫には、古典籍・歌舞伎番付・浮世絵の三つのサイトがある。管理は、いずれも立命館大学アート・リサーチセンター(以後、ARCとする)である。古典籍は、「中井文庫日本古典籍閲覧システム」としており、そのURLは下記の通りである。

  https://www.dh-jac.net/db1/books/search_nakai.php

 全ての資料には、1点ごとに資料番号を付けている。古典籍の資料番号は、伯父が付けていた入手順の番号を用い、nakaiのあとに4桁の数字である。4桁未満のものは、前に「0」を付けて4桁にする。元のものは、1612までであるが、いくつかの欠番がある。未整理のもので、部分的に欠番を埋めるとともに、付け加えた結果、最終は、nakai1697

となった。同じものが複数点ある場合は資料番号の末尾に、A・B等と付けている。

 未整理であった「せりふ正本」は101点であるが、nakai0534からnakai0579とした。複数冊が綴じられているものは、01からの子番号をつけた。「おうむ石」も同様で、426点であるが、nakai1511からnakai1548である。

 稀書複製会複製本は、古典籍類を復刻したもので、大正7(1918)年から昭和15(1940)年まで、第1編から第10編と新生編の11編が刊行された。当文庫は、第4編以降の全部を保有している。資料番号は、第4編がnakai3401から、第5編がnakai3501からである。

 サイトのメインの画面にある「資料番号」の項に上記の番号を入力すると、その全丁を閲覧することができる。また、「ジャンル」の項に入力すると、ぞのジャンルのものの全点を閲覧できる。

 番付としては、絵本番付・絵尽し・辻番付・役割番付・見立番付がある。「中井文庫歌舞伎番付DB」として公開しているが、そのURLは、下記の通りである。

  https://www.dh-jac.net/db1/ban/search_nakai.php

 絵本番付は、江戸で刊行された絵入りの小型の冊子で、nakai2001から、絵尽しは、上方で刊行されたもので、nakai2501からである。何点かが綴じられているものは、01からの子番号を付けた。なかには50点以上綴じられた冊子がある。

 一紙ものの番付には、辻番付・役割番付・見立番付があるが、nakai2701からである。アクセスの方法は、古典籍と同じである。

 浮世絵は、「中井文庫浮世絵DB」として公開しているが、URLは、下記の通りであるが、ほとんどが役者絵である。

https://www.dh-jac.net/db1/nishikie/search_nakai.php

 浮世絵の資料番号の数字は3桁である。3枚綴りの場合は、1~3の子番号を付けている。1枚が欠けて、2枚のものもある