3.5 おわりに

 絵本は、徒然草の絵本を採用したが、絵本としては武者ものが多い。作者としては、この徒然草と同じ西川祐信が多いようである。通言総籬は、『図説日本の古典18』(5)・『日本の古典11』(6)に解説があり、知名度の高い作品である。平賀源内は、エレキテル・陶器源内焼等で知られている。文芸では多岐にわたる作品があり、後述の『寝惚先生文集』の序文を書いている。読本は長文で大本が多いが、『犬夷評判記』は、「役者評判記」をまねて、横本3冊としている。また、当文庫のように、刊本と写本があるのは珍しいように思える。