6.4 仮名手本忠臣蔵(nakai2001)絵本番付
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翻刻 『浄瑠璃集 上』 日本古典文学大系 51、(岩波書店、1960)p291
『歌舞伎絵尽し年表』(4)の「音順外題索引」によって、上演回数を調べた結果は、下記の通りである。
仮名手本忠臣蔵 上方: 71 、江戸:155、計:226
管原伝授手習鑑 上方: 47 、江戸: 35、計: 82
義経千本桜 上方: 39 、江戸: 43、計: 82
最も多い仮名手本忠臣蔵を取り上げることにする。 絵本番付は、江戸で刊行されたものであり、3丁から数丁の小本である。当文庫には、寛政10(1798)年(中村座。・市村座)から明治14(1881)年(新富座)まで、654点のものがある。このなかで、仮名手本忠臣蔵は、40点である。
形式は時代等によって異なるが標準的には、表紙には外題と劇場名・劇場の紋が書かれ、裏表紙には作者・狂言(脚本作者)・板元・初日年月日が書かれている。内容は、○幕目として、その幕の状況と役者が描かれているもの、役者がイラスト風に並べて描かれているもの等、さまざまである。摺りは墨の単色であるが、明治14年のものは、表紙に「歌舞伎絵手本」と書かれ、色摺りの表紙である。