6.5 仮名手本忠臣蔵(nakai2502-03)絵尽し

 絵尽しは、前項の絵本番付と目的は同じであるが、上方で刊行されたものである。当文庫の点数は、寛政元(1789)年 (角座×2、京四条)から明治27(1894)年(常磐座)までで、全部で333点である。このなかに、仮名手本忠臣蔵は5点で、江戸に比べて少ない。

 大きさは、少し大きめの中本が多く、小本がほとんどの絵本番付との違いがある。様式は一様ではないが、表紙には、外題・劇場名・座本(3)・板元が書かれており、単色のものもあるが、2から4色刷りのものが多い。この点も絵本番付と異なる点である。裏表紙は、白紙または役割番付が書かれている。初日の日付は書かれていない。内部は、芝居の情景が画かれているものが多い。資料番号は、nakai2501-01からnakai2596である。