5段、7行本
近松門左衛門(1653~1724)作 、正徳5(1715)年 大坂竹本座初演
「翻刻」『近松浄瑠璃集下』日本古典文学大系50(岩波書店、1984)
当文庫には、近松の作品が26点あるが、代表作の一つとされている本作品を選んだ。当文庫の近松もので、最も古いものは「蝉丸」(元禄3(1690)年、nakai0971)で、新しいものは「関八州繋馬」(享保9(1923)年、nakai0994)である。
日本人の母と中国人の父を持って、日本で育った和藤内は、親子三人で中国に渡り、国性爺となって、明国を再興するという話である。