3.1 絵本徒然草(nakai0189)絵本

大本 3巻3冊
 西川裕信(1671~1750)、元文5(1740)年刊

 「絵本」について、『日本古典文学大辞典』の記述は、下記の通りである。 

主として絵画のみにより構成した刊本・写本と、絵画を中心として文を添えた刊本・写本の両者総括していうのが通念であるが、文主体の挿絵入り本まで含ませる見方もあり、さらに近世期では、上述諸類のうちの刊本のみを指して呼ぶのが一般。概念規定に明確を欠く。(鈴木重三記)

 当文庫の絵本は、絵画を中心として文を添えた刊本がほとんどである。文主体の挿絵入りの本は、それぞれのジャンルには入れており、写本としては「奈良絵本」がある。

 本書は、徒然草243段のうちの約5分の1ほどの段の要約とそれを説明する絵が掲載されている。各段は、半丁または見開きの1丁である。