F04下座の付帳 『所縁之巻』 編著者:守田 判型:大(二折)一冊 資料番号:shiBK03-0191 所蔵:白樺文庫. 【解説】 たとえ何回上演されている演目でも下座音楽は興行ごとに毎回練り直されており、それらを決めるのが附師のしごとである。通常は経験豊富な三味線演奏者が担当し、役者の好みや、演出意図、江戸・上方の違いなど様々な要素を考え、稽古をしながら決定する。その過程で、役者の要求に合う音楽を探し、演奏することを「繰り出し」という。附師は最終的に決定した曲を「附帳」と呼ばれるものに、曲名・演奏開始/停止のキッカケを記入し、三味線の首席演奏者に渡す。 鳴物にも附師に相当する演奏者がおり、鳴物の曲を決定する。その作業のことを「作調」といい、それによって決定した曲を鳴物用の附帳に記入する。 この附帳は山姥のものであり、上に台詞、下にその時どのような音を鳴らすのかが記されている。 (城) 【用語解説】 続きを読む ≫ 【参考文献】 『歌舞伎音楽入門』(音楽之友社) 『歌舞伎の下座音楽』(演劇出版社) 『音で観る歌舞伎 ー舞台裏からのぞいた伝統芸能ー』(新評論) 『黒御簾音楽にみる歌舞伎の近代:囃子附帳を読み解く』(雄山閣) ≪ 続きを隠す 投稿日:2015年11月23日 by RA カテゴリ: F 音響と音楽 [編集]