元服とは、現代の成人式にあたるものであり、髪形を変え服装を改めること、および儀式のことを言う。古来、男子は一五歳ごろ、女子は一三歳ごろに成人に達するとされ、様々な儀礼が催された。時が流れるにつれて元服の原義は次第に忘れられ、だんだんと形式化されていく過程に、さまざまな略式・変更が生じた。
参考文献
日本風俗史学会 編『日本風俗史事典』(弘文堂, 1994)
早稲田大学演劇博物館 編『演劇百科大事典第2巻』(平凡社, 1960)
鳥居フミ子『伝承と文芸 -金太郎の誕生-』(東京女子大学紀要論集41巻(1)pp.101-142, 1990)
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