昭和初期の四条寺町付近。左に写る手が置かれているのは船鉾の欄干部分で、この写真が巡行中の鉾上から撮影されたことが分かる。左には岩戸山、その奥には辻回し中の放下鉾が写る。道路向かいの洋館とその右側の3階建ての建築は藤井大丸で、各階から見物人の姿がある。そして、四条通には、日傘を差したり、カンカン帽被ったりして暑さ対策をしている見物人が鉾の近くまでひしめき合っている。放下鉾の右側奥には、提灯が数多く下げられている御旅所がみえる。17日の神幸祭以降、八坂神社の３基の神輿は還幸祭までここに留まる。