昭和初期の撮影か。祇園祭の前後のいずれか、八坂神社へのお参り際に舞殿横で撮影された一枚。写っているのは町内の旦那衆や囃子方とみられる。前列右から３人目は当時の山鉾連合会会長。その右後ろに立つ扇子を持った人物が、7代目当主の長江伊三郎である。舞殿に奉納された提灯には京都の料亭等の名前が見える。「富美代」は祇園のお茶屋、「近善」は深草の料亭、「辻留」は懐石料理屋、「八百三」は京土産物屋、「河道屋」は蕎麦の老舗で、いずれも今日も営業している。

昭和50年頃に撮影か。八坂神社本殿内での保存会役員と神面。向かって左から2番目の人物は長江伊三郎。