放下鉾の辻回しを待つ岩戸山
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>>写真DB nagaeke_1796
大正後期の四条通寺町交差点付近(下京区奈良物町周辺)で、船鉾の鉾上から撮影された写真。手前の曳山は岩戸山で、背面を飾る見送の「日月龍唐子嬉遊図」の綴織が見える。その奥に写るのは放下鉾で、四条通から寺町通を南下するために辻回しをしている。岩戸山はその辻回しを待っている状態である。放下鉾と岩戸山、船鉾は鬮取らずであるため最後尾3つの並びは変わらない。多くの見物人が沿道や建物の2階から鑑賞しており、現代よりも人と鉾の距離が近い。また、鉾の屋根に大工方(屋根方)の姿が見受けられないが、広い四条通では、建物や電柱などと接触する危険がないため屋根から降りているのかもしれない。