船鉾町(新町通)を通過する岩戸山と長刀鉾

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前祭の山鉾が松原通を巡行していた頃、前祭の全ての鉾と曳山は船鉾町を通過した。岩戸山は、船鉾町の南隣りの町内を出発し、船鉾町を通過して四条新町へ向かう。

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そして、長刀鉾や函谷鉾なども、松原から新町通を北上して帰町するため船鉾町を通過していた。よって、長江家旧蔵の写真には、船鉾以外の山鉾の写真も数多く残る。この写真は、長刀鉾の帰りの様子である。よく見ると、既に稚児は鉾を降りていて、その姿は見られない。現在とはルートが異なるため、このような光景は現在の船鉾町では見ることができない。

また、両方の写真からは、八坂神社の神紋である三つ巴と木瓜(五瓜に唐花)が描かれた提灯が通りの左右に整然と掲げられていることが良く見える。現在の船鉾町では、このような空間演出も見ることができない。