C1.2.37 「大日本六十余州 播州」

絵師:歌川国員
出版:文久元年(1861)頃
判型:横中判錦絵75枚揃のうち
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcUP2135

 「大日本六十余州」は、江戸の歌川国芳作「()()(にしき)(いま)(よう)(くに)(づくし)」シリーズ(AkoRH-R0151-01~02)などの影響を受けた横中判の揃物で、五畿七道の68ヵ国に江戸・大坂・京と目録2枚を加えた75枚(丹波が3枚ある)から成っている。それぞれの国名に関連する芝居の場面を当てはめて描いている。忠臣蔵に関連するものはC1.2.37「播州」とC1.2.38「若狭」の2図。

 「播州」は、『仮名手本忠臣蔵』大序、師直から受けた侮辱に怒り心頭に発して刀に手をかける若狭之助を判官が制止するところが描かれている。若狭之助は2代目中村翫雀(がんじゃく)、判官は初代中村玉七の似顔で描かれる。

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