C1.2.31 「早野勘平」「おかる」

絵師:五粽亭広貞
出版:嘉永6年(1853)
判型:中判錦絵4枚続のうち
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcBK01-0038_22

 嘉永6年(1853)3月、中の芝居での『仮名手本忠臣蔵』の上演に即して描かれた作品。遊廓に売られていくおかると勘平の別れの場面で、初代実川延三郎演じる勘平と2代目中山(なん)()演じるおかるを大首絵で描いている。江戸の5代目尾上菊五郎が作りあげた音羽屋型では勘平は浅葱(あさぎ)紋服(もんぷく)に着替えるが、本図では上方の演出らしく(こう)()(じま)の普段着で描かれている。