C1.2.03 「大星由良之助 中村歌右衛門  中居おミち 瀬川路之助」

絵師:柳斎重春
出版:文政10年(1827)
判型:大判錦絵
所蔵:赤穂義士会
作品番号:AkoGA-G0003

 文政10年(1827)4月、大坂・堀江市側(いちのがわ)芝居における『仮名手本忠臣講釈』の上演に取材した作品。『仮名手本忠臣講釈』は、『仮名手本忠臣蔵』に「()(さく)(かま)(はら)」「喜内住家」などいくつかの義士劇の場面を取り混ぜた上演であったようである。描かれているのは、『仮名手本忠臣蔵』では九段目にあたる大星山科閑居の場面。雪の降り積もった屋敷の庭先で、大星由良之助(3代目中村歌右衛門)と仲居おみち(3代目()(がわ)(みち)()(すけ))が雪こかしをするところである。