B2-20-08 誠忠大星一代話 十四
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絵師:豊国〈3〉
出版:弘化4年(1847)~嘉永1年(1848)
判型:大判錦絵
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcUP0679
瑞光院は山科に実在する寺で、浅野家は内匠頭長矩の時代にその檀家となった。同院には長矩切腹の後に供養塔が建てられたという。本図では、瑞光院に怠りなく通い、亡君を供養する由良之助と力弥父子の姿が描かれる。由良之助は初代嵐雛助の似顔である。
嵐雛助〈1〉
1741-96。初代嵐小六(後5代目嵐三右衛門)の子。後名叶雛助、3代目嵐小六。俳名眠子・眠獅。屋号吉田屋。宝暦2年(1752)大坂・三枡座で雛助を名乗って初舞台。叶姓を称した後、寛政5年(1793)11月大坂・浅尾文吉座『太平記忠臣講釈』に3代目小六を襲名して由良之助役で出た。はじめ女方、後に立役に転じ、公家悪を得意とした。