B2-14-02 忠臣蔵 巻ノ五 大星由良の介

絵師:広貞
出版:嘉永4年(1851)
判型:中判錦絵3枚続
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0331-01(AkoRH-R0331-01~03)

 
 上方絵。嘉永4年(1851)5月大坂・中の芝居上演の舞台を写している。四段目城明け渡しの場面。籠城討死してでも城明け渡しはできないと、肩衣の肩をぬぎ、血気にはやって押し寄せる力弥以下の若侍。(えん)()家紋入りの丸提灯をかざして制止する由良之助以下の諸士。双方入り乱れた群像をいきいきと描き出している。やや離れて描かれる由良之助の姿態からは、内に秘めた固い決意がにじみ出ているかのようである。由良之助は4代目歌右衛門、原郷右衛門は三枡梅舎、力弥は中村千之助、小寺十内は三枡他人、矢間重太郎は三枡源之助、大鷲文吾は中村鷺助である。