B2-13-05 三世中村歌右衛門の大星由良之助

絵師:北洲
出版:文政13年(1830)
判型:大判錦絵
所蔵:赤穂義士会
作品番号:AkoGA-G0004

 
 上方絵。絵師の春好斎北洲が(しゅんこうさいほくしゅう)ひいきにした3代目歌右衛門を無背景で描いている。文政13年(1830)3月大坂・角の芝居の『仮名手本忠臣蔵』に取材した作品。七段目一力茶屋の場面で、3代目歌右衛門扮する由良之助が敵の目をあざむくために仲居らとめんない千鳥をして戯れるところである。余白には、右に梅玉((ばいぎょく)歌右衛門の俳名)の「夜さくらや()もん乱すなともゑ((巴))紋」の俳句賛、左に()(どう)(7代目片岡仁左衛門の俳名)の「大星にすかして読まんおほろ影」の俳句賛がそれぞれ書かれている。