詩人「駱任庭」
14.宋詩合璧

タイトル:宋詩合璧
資料番号: FB.577.9
 清・王士慎(1634 - 1711)・袁枚(1716 - 1798)編,日本・村瀬藤城(1791 − 1853)編の和刻本漢籍です。本書は詩歌の最高峰「唐詩」ではなく,「宋詩」に注目したことに評価されます。唐が滅んで北宋が成立するまでの約50年間は五代十国の戦乱続きでした。その間の文学などは壊滅状態でしたが,北宋が天下を統一し,経済が再び繁栄し,人々の生活が安定するとともに文学も発展していきます。北宋最盛期の欧陽修・蘇軾,後期の黄庭堅,南宋中期の陸游がよく知られるその時代の代表的な詩人です。本書に読み点を施した村瀬藤城は江戸後期の儒者であり,巻首には師事していた頼山陽,菅茶山からの序文が見られます。

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