3.5.1.義経千本桜(浄瑠璃)
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上演年月日:寛政12年(1800) 3月7日 大阪・道頓堀東
外題:義経千本桜
資料番号:arcSP03-0597-029 所蔵:立命館ARC『義経千本桜』は、延享4年(1747)11月に大坂・竹本座で初演された人形浄瑠璃である。二代目竹田出雲、三好松洛、並木千柳の合作による時代物で、『菅原伝授手習鑑』『仮名手本忠臣蔵』とともに浄瑠璃の三大名作の一つに数えられる。初演時から大きな評判を呼び、とても人気のある作品であった。
本作が生まれた時期は、人形浄瑠璃が特に盛んであった。大坂では竹本座と豊竹座が競い合い、優れた作者や演者による名作が次々と作られた。人形浄瑠璃の戯曲は、太夫・三味線・人形の芸を舞台上で生かすものであり、その完成度の高さが観客の人気を集めていた。
番付には、『義経千本桜』のほかにも複数の外題が並んでいる。その中には、『菅原伝授手習鑑』や『平家女護島』のように、現在でも歌舞伎で上演される作品が含まれている。ここから、人形浄瑠璃で成立・流行した作品が、、『義経千本桜』と同じように歌舞伎にも取り入れられ、受け継がれていったことがうかがえる。
『義経千本桜』もその一例であり、人形浄瑠璃として大きな人気を得た後、歌舞伎に移されて上演された。本作は、1つの物語が人形浄瑠璃から歌舞伎へとメディアを越えて展開していく流れを示す作品と言える。(宮﨑・戸塚)
