3.2.1.絵本番付・絵尽1
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絵師:周重
判型:大判/錦絵
出版年月:明治16年(1833)
作品名:新富座 見物穴さがし
資料番号:arcUP3688~90 所蔵:立命館ARC。事前の宣伝媒体であった辻番付とは異なり、絵本番付や役割番付は、興行が始まった後に劇場内や周辺の番付売り、あるいは芝居茶屋などを通じて観客へ販売・提供された観劇用の小冊子である。
本作には、劇場にやってきた観客たちが、開演を待ちながら思い思いに時間を過ごす様子が描かれている。そのなかには、客席で絵本番付あるいは役割番付を熱心に広げる観客の姿も見える。観客は上演前や幕間にページをめくりながら、絵本番付で次に展開する場面や物語の流れを確認し、役割番付で舞台上の役者や配役を確かめていた。
これらの番付は、単なる記録や土産ではなく、観客が目の前の芝居をより深く理解し、舞台世界へ没入するための「観劇の手引」として機能していたのである。(宮﨑・戸塚)
