B1-03 小六館

巻1

日吉丸を連れ帰った小六は、日吉丸の知恵を試そうと考え、秘蔵する名刀村正を三日以内に盗みとることができたら、この刀を日吉丸に与えようと言う。日吉丸は三日目の雨の晩に、雨だれの下に笠を置いて、寝所に帰る。笠にあたる雨音を聞いた小六は、日吉丸がやってきたものと思い待ち構えるが、日吉丸は現れない。三日間、ろくに寝ていなかった小六はついに寝入ってしまう。日吉丸は明けがた、小六が寝入った隙に首尾よく村正を盗みとる。

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