型紙は日本の染色文化・衣服文化を支えてきた伝統産業であり、精緻な紋様を型紙に彫り出すことにより美しい小紋染が生み出されました。本プロジェクトでは「伊勢型紙」をデジタルアーカイブし、様々に意匠が表現された伊勢型紙を保存し広く知ってもらいたいと考えています。また、伊勢型紙に表現された「日本の意匠」から日本文化を探求していきたいと考えています。
伊勢型紙は19世紀末から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパ各地に広がったアールヌーボーの誕生に大きな影響を与えており、現在も欧米の博物館・美術館には大 量の型紙が所蔵されています。そして近年、浮世絵や陶磁器などとは別の流れとなる、「もう一つのジャポニズム」として注目されています。