たてさくしゃ
歌舞伎劇場における座付作者の首席。 古くは座元につぐ格式をもっていた。興行の狂言を企画し、原案を作成して座元、座頭と協議し、出し物を決定する。狂言の新作に当っては、全体の筋立てと、要所の趣向、場割を立案、幕ごとの筋書を書き、自分は最も重要な幕を書き、他は重要度に応じ、二枚日、三枚目作者に割当てる。出来たものを補筆統一し、座元、座頭に内読(ないよみ)し、正本を作り、本読みをする。その他、辻番附、紋番付の下絵を描いたり、狂言方を指導したりする。