6月3日(土)、京都市左京区の細見美術館で「藤井永観文庫の優品展−生涯を古美術蒐集に捧げた精華」展の開催に先がけ、その前日の2日(金)に開催記念内覧会およびレセプションを行った。
藤井永観文庫は、本学の文学部を卒業した故藤井孝昭氏(1913-83年)が収集したコレクション。日本や中国の拓本など約420点からなる。藤井氏の没後、遺族が(財)藤井永観文庫を設立し、美術品を所蔵してきたが、財団解散に伴い、所蔵品が立命館に寄贈された。
コレクションの内容は、宸翰(しんかん)、墨跡(ぼくせき)・古筆(こひつ)・古文書(こもんじょ)、経巻(えまき)など、多方面に及び、時代も平安時代末から明治初頭にまでと広範囲に渡っている。この中には重要文化財5点、重要美術品2点も含み、美術・工芸品としても、そして研究対象としても非常に価値に富んだものとなっている。
過去には、立命館大学アート・リサーチセンターを中心に、藤井永観文庫を対象とした展覧会も開催し、また研究プロジェクトも組まれた。
開催記念レセプションでは、主催者挨拶として細見良行・細見美術館館長、長田豊臣・立命館総長が挨拶。そして、関係者・来賓として、藤井八重氏および藤井慶氏を紹介。若林洋夫・常務理事が乾杯の発声を行い、関係者・来賓の方々への感謝とともに、この展示会の成功を願った。
会期は、6月3日(土)〜7月2日(日)で月曜日休館。時間は午前10時〜午後6時。入館料は一般1,000円、学生800円。本学の学生・教職員は無料となっている(学生証・教職員証の提示が必要)。招待券が必要な場合は、人文・社会リサーチオフィスまで。(075-465-8224)
■「藤井永観文庫の優良品展−生涯を古美術蒐集に捧げた精華」展のHPはこちら