このWeb展覧会では、「立命館創始140年・学園創立110周年記念 アート・リサーチセンター 連続展覧会」にて企画されている展覧会を、ウェブ上でご覧頂くことができます。
実際の展覧会と異なる場合もありますが、作品によっては、展覧会では見ることのできない「作品の裏側」や「別ページ」をご覧頂くことができます。
本展覧会は、立命館大学アート・リサーチセンターに所蔵されている宗教関係資料のなかから、密教修法における加持祈祷や占いに関するものを中心に選び、展示いたしました。
加持祈祷や占いといえば儀礼的行為が真っ先に思い浮かびますが、これらはテキストの方法に従って行われたり、行為によってテキストが新しく作られました。したがって展示では、修法の本尊や修行者が使用したテキストを集め、目で知る密教修法の世界を提示しております。
通常の展覧会ではあまり目にすることのない資料も多くありますが、中世的世界に身をおいた人びとの信仰の一端をご鑑賞ください。
本展覧会は、立命館大学アート・リサーチセンターが新しく収蔵した“島原太夫写真乾板資料群”と“近代京都染織図案資料群(友禅下絵)”の紹介を中心とした展示です。
これらの資料は従来、研究対象としては十分に活用されてこなかったもので、現在、アート・リサーチセンターにて、デジタルアーカイブ化による研究資源の共有化を推し進めているところです。
今回はその中間報告として、資料を広く紹介するとともに、京都文化の象徴的存在といえる花街と着物(染織)の近代でのありかたについてご紹介します。
立命館大学文学部80年の歴史のなかで、日本文学研究はその一翼を担って今日に至りました。本学図書館には学祖、西園寺公望ゆかりの西園寺文庫や白楊荘文庫を中心として、多くの文献を襲蔵しています。中古文学会の全国大会が立命館大学衣笠キャンパスで10月2日、3日に開催されるのを記念して、本学の所蔵している多くの古写本、版本や軸などの中から、平安文学に関連した文献やその影響を受けた書籍などを公開・展示します。この機会にぜひとも御覧ください。
近世後期の京都の俳人たちは俳聖・松尾芭蕉の功績を称え、各所に芭蕉堂、芭蕉庵、芭蕉句碑などを設けました。
中でも京都・東山の芭蕉堂は、天明から明治にわたって、全国の俳人ネットワーク「花供養会(はなくようえ)」を組織し、句集『花供養』を刊行し続けていました。
本展覧会では、この『花供養』の全貌を明らかにし、京都において芭蕉がいかに愛され、称えられていたのかを顕彰します。
江戸時代は人々の生活に芸能が深く浸透していた芸能文化全盛の時代です。その中でも歌舞伎は、庶民の娯楽として特に親しまれていました。人々の興味は上演される芝居だけでなく、楽屋での歌舞伎役者の様子や劇場の舞台機構などへも向けられました。こうした人々の要求に応えるため、“歌舞伎”は上演時に制作されるパンフレットだけでなく、浮世絵や本といったものからおもちゃなど様々なジャンルで扱われ、大人から子供まで幅広い層の人々が歌舞伎文化を色々なかたちで楽しんできました。
立命館大学アート・リサーチセンターでは、伝統芸能を代表とする無形文化財の研究を主要なテーマとし、特に京都が発祥の地である“歌舞伎”の資料の蒐集に力を入れています。今回開催する展覧会「見る・読む・知る 歌舞伎と劇場」では、これまでに集積してきた資料を展観しながら、現代人の想像を超えた歌舞伎文化の魅力を紹介いたします。