1日目 | 9:00 | 受付 |
10:00 | 展覧会鑑賞 | |
11:00 | 川島 將生(立命館大学) ‘Manuscripts on healing and divination in the Fuji Eikan Archive’ | |
12:00 | 昼休憩 | |
13:00 | 赤間 亮(立命館大学) Opening Remarks 'Omens in the World of Theatre' | |
14:00 | Giorgio Premoselli(佛教大学) ‘Divination and ceremonies for the healing of diseases in mid-Heian Onmyôdô’ | |
14:30 | Benedetta Lomi(ロンドン大学SOAS) ‘Striking dolls and casting spells: Onmyô exorcism in the Six Syllable Sutra ritual’ | |
15:00 | Jane Alaszewski(ロンドン大学SOAS/佛教大学) ‘Illness on an island without doctors: Ritual approaches to healing on Aogashima’ | |
15:30 | 質疑応答 | |
16:00 | 休憩 | |
16:30 | Kigen-San Licha(ロンドン大学SOAS) ‘Ghosts and foetuses: Divination and communal healing in Soto Zen kirigami’ | |
17:00 | Elisabeth Tinsley(大谷大学) ‘Oracles, lineage formation and monastic education at medieval Koya-san’ | |
17:30 | 質疑応答 |
2日目 | 9:00 | 受付 |
9:30 | 松本 郁代(立命館大学) Praying on the riverside: the devotional pagodas along the Kamogawa’ | |
10:00 | Marco Gottardo(玉川大学) ‘Magic words and holy waters: popular divine medicine in the cult of Mt. Fuji’ | |
10:30 | 質疑応答 | |
11:00 | 休憩 | |
11:30 | 小林 奈央子(慶應義塾大学) ‘Healing and divination during the Ontake Oza' | |
12:00 | Andrea Castiglioni(コロンビア大学) ‘Sacred poems and celestial foxes: Healing rituals in the Echigo Shugen tradition’ | |
12:30 | 質疑応答 | |
13:00 | 昼休憩 | |
14:30 | Tullio Lobetti(ロンドン大学SOAS) ‘Magical healing and divination in late medieval Europe in comparative perspective’ | |
15:00 | ラウンドテーブル: Reconsidering Healing Practices in Japanese Religion. 司会: Lucia Dolce(ロンドン大学SOAS)・松本 郁代(立命館大学) | |
17:30 | 閉会 |
01. | 『平安文学研究』創刊の頃のお話 /柿谷 雄三(相愛女子短期大学 名誉教授) |
休憩(10分) | |
02. | 平安文学研究と立命館 /中西 健治 (立命館大学文学部 教授) |
質疑応答 | |
休憩(10分) | |
03. | 近世絵画の中の源氏物語 /赤間 亮 (立命館大学文学部教授) |
質疑応答 |
13:00 | 開会 |
13:05 | 竹内千代子(聖トマス大学 准教授) 京都の芭蕉さん ─芭蕉句碑と花供養会─ |
13:35 | 松本節子(元 福井大学 教授) 花供養と京都俳壇 |
14:05 | 岸本悠子(立命館大学大学院文学研究科 博士課程後期課程) 花供養の書肆 勝田善助 |
14:35 | 小林 孔(大阪城南女子短期大学 教授) 芭蕉堂と花供養 |
15:05 | 休憩 |
15:20 | 花供養、櫻井コレクションウェブサイトの紹介 |
15:35 | 座談会 |
16:00 | 閉会 |
1914年の姉崎正治、服部宇之吉両教授の寄贈図書から始まった、ハーバード燕京図書館(インチェン・ライブラリー)の日本語コレクションは現在、蔵書数30万冊を超え、米国内において、米国議会図書館、カリフォルニア大学バークレー校に次ぐ規模を有している。
また日本の貴重書コレクション(Rare Books Collection)の中には、江戸期の版本を中心に、約3900タイトル1万5000冊と、約500本の軸・巻物がある(2008年6月現在)。こうしたコレクションの全蔵書は、ハーバード大学図書館のオンライン目録(Hollis)から検索が可能である。
本講義では、燕京図書館日本語コレクション担当司書(Librarian for Japanese Collection)マクヴェイ・山田・久仁子氏を迎え、蔵書紹介、資料デジタル化の現状や、図書館の日本研究支援体制、ハーバードのオープン・アクセス・プログラムなどを紹介して頂く。
1980年に国際基督教大学卒業後、東京駒場の日本近代文学館に7年間勤務。1987年に渡米し、ボストンで2年間の製本プログラムを履修。その後、1989年からの10年間、ハーバード大学ライシャワー日本研究所付属「現代日本研究資料センター」の運営責任者を勤める。
1995年ボストンのシモンズカレッジにて、図書館情報学修士を取得。1999年より現職。
昨年9月より、ハーバードの文理学部東アジア地域研究の修士課程に入学し、職務の傍ら日本の中世史を勉強中。
本講演では、鶴屋南北作『東海道四谷怪談』を題材にとりあげ、もともと舞台上の芸術のその上演のために存在した台帳が、20世紀初頭に読み物としてテキスト化されてゆく過程とその言説に注目し、本という媒体を通じて『四谷怪談』の解釈が変遷してゆくことを指摘する。
また、以上の論がアメリカにおける日本演劇研究のフレームワークを基盤として書かれたことをふまえ、日本国内における研究成果との視点の相違を述べることによって、欧米における日本演劇研究の位置づけを明らかにする。
その背景となる大学のカリキュラムの特色や、アメリカの日本学研究に何が必要とされてきたのかを、実際の教育現場における事例を紹介しながら考えていく。
2009年にコロンビア大学東アジア言語文化学部より日本文学の博士号取得。
現在はコロラド大学ボルダー校、アジア言語文化学部にて日本演劇と文学を教える。研究分野は鶴屋南北と歌舞伎、江戸戯作、出版と視角文化、テキストとパフォーマンス理論など。
近代日本は、植民地や占領地など、いわゆる「外地」と称された地域を組み入れることによって、多民族・多文化を包摂した帝国として展開した。「外地」に対して本国である「内地」は、帝国の政治的・文化的中心地として位置づけられた。そこでは様々なメディアを通して「外地」のイメージが消費され、それによって本国民衆は植民地帝国の意義と、その中の自分の位置(アイデンティティ)を理解した。
本年は韓国併合100年に当たるが、本企画では、韓国併合とその後の日本統治期を通じて、文学や文化の領域で形成された「朝鮮」「朝鮮人」表象と植民地帝国言説との関係を考えたい。
同化と差別という緊張した理念の混合の下で行われた韓国併合だけでなく、三・一独立運動、関東大震災など、日本の植民地体制が再編され、動揺したり危機に瀕する度に、大量のイメージが生産されてきた。それらの「朝鮮」表象からは、植民地支配の正当化や容認(維持)という面だけでなく、動揺と矛盾に満ちた支配的言説のほころびや、統治する側の不安などもまた読み取ることができる。文字や画像など、様々な形態の資料を総合的に扱うことで、このようなイメージの両義性を検討したい。
開会の挨拶 木村一信(きむら かずあき/プール学院大学 教授、DH拠点 事業推進担当者) | ||
研究発表 | 13:00 | 楠井清文(くすい きよふみ/立命館大学 非常勤講師、DH拠点 客員研究員) 「植民地経験の記録 ―国際平和ミュージアム所蔵絵葉書と紀行文を中心に―」 |
13:30 | 質疑応答 | |
13:45 | アンドレ・ヘイグ(スタンフォード大学) 「風刺の帝国:韓国併合を視覚化した『大阪パック』併韓記念号の両義性」 | |
14:15 | 質疑応答 | |
14:30 | 休憩 | |
講演 | 14:45 | 中根隆行(なかね たかゆき/愛媛大学 准教授) 「韓国併合期の朝鮮表象 ―物語の拡がり/表現の軋み」 |
15:45 | 休憩 | |
15:50 | 水野直樹(みずの なおき/京都大学 教授) 「在朝日本人の朝鮮認識、自己認識」 | |
16:50 | 休憩 | |
17:00 | ディスカッション ディスカッサント: 西 成彦(にし まさひこ/立命館大学 教授) | |
17:30 | 閉会の挨拶 木村一信 |
デジタル・ヒューマニティーズの目的には、異分野との連携や協力を図ることが含まれている。しかし、一方ではこれと反対に、デジタル・ヒューマニティーズという分野内で領域ごとの細分化が進んでいるとともに、外との関係でも孤立化しつつあるのではないか、と感じることがある。本拠点においても、他の研究班が行っていることをなかなか理解できず、つい批判的になってしまうということがあるが、これはデジタル・ヒューマニティーズという分野内における細分化の一例ではないだろうか。また、現状では、デジタル・ヒューマニティーズにおける人文学研究は、従来のオーソドックスな人文諸学分野に対してあまり影響力を持っていない。これはデジタル・ヒューマニティーズが外との関係で孤立化している一例かと思われる。
ここ数年の間に日本でもデジタル・ヒューマニティーズという言葉が使われるようになり、学問としての内実がつくられてきた。しかし、分野内の細分化・外部との関係における孤立化は、従来の学問の枠組みを超えて、研究者間での率直な意見の交換ができていないことをまさに示しているのではないだろうか。
そこで、外部の若手研究者を招いて議論することを通じ、デジタル・ヒューマニティーズに対する拠点内外からの意見を収集し、デジタル・ヒューマニティーズの現状を改善するきっかけとしたい。
12:30 | 受付開始 |
13:00 | はじめに(企画趣旨の説明) |
13:15 | 山田太造(やまだ たいぞう/人間文化研究機構 特任助教) 「史学研究をいかに支援するか ―歴史情報の生成・管理と利活用の支援方法」 情報学を専門としながら、東京大学史料編纂所において歴史学研究者とともに働いた経験をもつ山田氏からは、史料編纂所の人たちがおこなっている研究がどのように見えたのか、それとは反対に自分の研究が史料編纂所の人たちにはどのように受け取られていると思っていたのか、ということをうかがい、情報学研究と人文学研究との協働・そこから見えてくるDHの将来についてお話しいただきます。 |
13:45 | 休憩 |
13:55 | 小林雄一郎(こばやし ゆういちろう/日本学術振興会 特別研究員) 「言語研究における人文学と情報学の連携 ―コーパス言語学と自然言語処理を例に」 小林氏は、DHの中心的な研究分野といえるコーパス言語学・自然言語処理が専門です。そのような立場からは、同じDHを標榜する他の人文学研究について、どのように見えるのか、どこが同じでどこが違うのか、意見・感想をうかがい、今後のDH像の展望についてお話しいただきます。 |
14:25 | 休憩 |
14:35 | 神野 潔(じんの きよし/武蔵野学院大学 専任講師) 「日本中世史研究とデジタル技術」 神野氏は、法学部・法学研究科出身の日本中世法の研究者で、いわば社会科学をバックグラウンドに人文学である「日本史学」を研究されています。その経歴・視点から、本拠点や他の機関等で展開している人文科学、特に日本史学など歴史学におけるデジタル利用やその環境について、あるいは、その有効性や将来像などについて、ご意見を伺いたいと思います。 |
15:05 | 休憩 |
15:15 | 北川智子(きたがわ ともこ/ハーバード大学 カレッジフェロー) 「Narrating the Past with New Media: 「バーチャル京都」を使ったハーバード大学の日本史講義」 北川氏は、カレッジフェローとして、ハーバード大学の日本史の講義をいくつか担当されています。我々のプロジェクトで取り組んでいる「バーチャル京都」を、その講義において教材として取り上げて頂きました。文系の日本史の授業において、最新の技術で作成された3次元都市モデルをどのように利用されたのかについて、ご報告をして頂きます。これをきっかけに、ハーバード大学での人文学の授業・研究におけるデジタル技術の利用の現状や、日本と米国の人文学の違いについても、話題を広げていきたいと思います。 |
15:45 | 休憩 |
16:00 | ディスカッション |
17:30 | 閉会 |