C3-4 「見立 大江山花侠酒宴」
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資料名 : 「見立 大江山花侠酒宴」
作者 : 豊原国周
員数・装丁・判型 : 大判錦絵三枚続
年代 : 元治1年(1864)4月
資料番号 : arcUP0440~0442歌舞伎役者を酒呑童子や頼光四天王らに見立てた役者見立絵。「擬酒呑ニ童子格子ノ米」(酒呑童子)は四代市川小団次、「擬頼光ニ源氏雲ノ鶴」(源頼光)は五代坂東彦三郎、「櫓四天王ノ内ト辺ノ竹」(卜部季武)が四代市村家橘、「櫓四天王ノ内荒童ノ菊」(碓井貞光)が三代沢村田之助、「櫓四天王ノ内福牡丹乃金」(坂田金時)が初代河原崎権十郎、「櫓四天王ノ内☆(金偏丸旁)ぐさりノ綱」(渡辺綱)が四代中村芝翫、「擬衣洗官女ニ口べにノお粂」(衣を洗う女房)が二代岩井紫若として描かれる。当時の人気役者が揃って描かれている点に加え、酒呑童子に擬えた小団次が名前に「童子格子」※を冠していることも興味深い。「童子格子」は歌舞伎の衣裳で荒い格子のことを指すが、小団次は童子格子を身に着けた姿で描かれている。また、小団次だけではなく彦三郎や権十郎らも格子の衣裳を身に着けていて、揃いの衣裳にも見える。幕末期には揃いの浴衣を着た役者が多く描かれたため、そのような役者絵を意識したのかもしれない。(K)
※一般的に「童子格子」は子持縞(太い縞の両側に細い縞がある)のことを指す。