理想のまちづくりにむけて―58年度京都市予算―(180-1)

「京都ニュース 理想のまちづくりにむけて ─58年京都市予算─ 京都市広報課」 建都1200年に向けて、飛躍する街京都。150万市民が心豊かにいきいきと暮らせる街をと、いま京都市は総額およそ8000億円の昭和58年度予算のもと、様々な仕事を進めています。福祉は市政の原点であるという今川市長の考えのもとに、今年は体に障害を持つ人たちが自ら仕事を身につけていただくための授産施設の建設をはじめ、新たに盲導犬の購入助成や点字版観光ガイドブックを発行。福祉都市京都の実現に向けて、きめ細かな施策の充実に努めています。お年寄りの皆さんには、ゴールデンエイジアカデミーなど色々な教養講座を開講。健康で生きがいのある毎日が送れるまちづくりを目指しています。母子家庭の方々の相談や職業訓練の場となる母子福祉センター。市民のご厚意を得て上京区に新設。明日の京都の担い手。子どもたちの教育の充実にも力を入れています。豊かな想像力、たくましい体に育つよう願っているのです。昭和63年に開催される京都国体。その施設づくりが今進んでいます。これは武道センター。メイン会場となるのは西京極総合運動公園。22,000人収容の野球場。陸上競技場兼球技場。40,000人が収容できます。周りは美しい緑と水。新しい市民の憩いの場です。長い伝統と手仕事によって守り育てられてきた京都の産業。京都市では、郷土産業・中小企業の近代化にも力を入れています。将来に向けてさらに発展していこうと染めや織りの分野にもコンピューターを導入しました。ここ、工業試験場では新技術の開発や研究に取り組んでいます。若い人々の熱気あふれる研修。後継者の養成を目指しています。京都駅南口再開発ビル、アバンティ。来年春のオープンを目指して、工事は急ピッチ。市民文化ホールや専門店街が設けられ、南部地域の新しいまちづくりの拠点となっていきます。正確で速やかな災害情報の収集伝達を行う防災行政無線システム。恐ろしい地震など思わぬ災害から私たちの命と財産を守るために、2か年計画で整備。清潔で快適な暮らしに欠かせない下水道。56年度から始まった第五次下水道整備5か年計画も着々と進行。また、京都の街の大動脈となる道路。その整備と拡充にも積極的に取り組んでいます。東西交通のネックとなっている京阪電車の四条・七条間を地下に。既に一部のプラットフォームも出来上がりました。上は都市計画道路。今、60年度完成を目指し、全力を挙げています。日本文化のふるさと、京都。今、市民みんなの力で21世紀の理想の京都を作るため、基本構想の策定が進んでいます。私たちの街京都を、伝統を活かし、創造を続ける街に。