京のよさを守ろう(226-3)

京都ニュース 京のよさを守ろう 京都市広報室 布団着て 寝たる姿や 東山 三方を山々に囲まれ、歴史と伝統と自然が見事な調和を見せて、街に、暮らしに息づいている京都。こうした古都の風情を大切に守っていくために設けられているのが、風致地区や、歴史的風土特別保存地区です。 石碑)歴史的風土特別保存地区 指定された区域では、建物の新築や増築に市長の許可が要るのをはじめ、建蔽率や、建物の色、デザインなど、様々な規制がかけられています。しかし、こうした地区内での無許可開発や、違法建築、産業廃棄物の不法投棄など、美しい京都の自然を壊し、生活環境や景観を破壊する行為が引き起こされ、大きな社会問題となりました。京の良さを守るため、早急な対策が必要である、と、田辺朋之京都市長は記者会見で、まちづくりと土地利用について試案を発表。21世紀に向けた、京都らしい個性豊かなまちづくりを進めるための、基本方針を示しました。この試案は、京都市域を自然と歴史的景観を守る地域、大都市京都を支える地域、そして、新しい機能の積極的な集積を図る地域の3つに区分し、それぞれの特性を生かし、保存と開発の調和のとれた街づくりを市民皆で考えて行こうというものです。また、優れた都市景観を守るため、新たに景観基金を設置、50億円の資金を京都の街並み保存事業に活用することにしました。天下の名勝、嵐山。世界の人々に愛され親しまれる、京都の美しい自然と佇まい。 看板)歴史的風土特別保存地区 歴史の香り漂い、訪れる人の心を優しく包み込む、古都京都の魅力を市民皆の手で守り、後世に引き継いでいきましょう。