世界から京都へ京都から未来へ(208-3)

京都ニユース 世界から京都へ 京都から未来へ ―世界歴史都市会議― 京都市広報課 千百有余年の歴史を誇る、古都・京都。そして広く世界には、京都と同様に、長い歴史を有する都市が数多くあります。世界歴史都市会議は、これらの都市が歴史的な遺産を守り、21世紀を目指した、新しい街づくりを探るものです。会議は、21世紀における歴史都市、伝統と創成をテーマに、左京区宝ヶ池の国立京都国際会館で開幕。開会式には、世界24カ国、25都市の市長らが一同に集いました。各都市代表や参加者を迎え、井上流の京舞、道成寺を披露。伝統的な日本の美に、ため息と大きな拍手が起こりました。この後、今川市長が、参加都市の代表を紹介し、笑顔と握手で出迎えました。そして、世界の歴史都市が、その経験と知恵を交流させ、人類の将来に果たすべき役割を論議することが重要、と基調講演を行いました。引き続いて、都市計画論、文化遺産論、都市産業論のセッションにわかれ、活発で有意義な論議が展開されました。最終日には、今後も歴史都市が恒久の平和を願いながら、世界の人類とともに歩むことを誓った、京都宣言を採択し、その幕を閉じました。次回は、京都市の姉妹都市、イタリアのフィレンツェで開かれる予定です。京都市が、昭和53年に行った、世界文化自由都市宣言、世界歴史都市会議の成功は、まさに、全世界の人々が、自由に集い、自由な文化交流を行う都市、京都の実現に向けての大きな一歩となったと言えましょう。