古都保存協力税、皆さんのご協力を(182-1)

「京都ニュース 古都保存協力税 皆さんのご協力を 京都市広報課」 バスガイド)日本人の心のふるさとと言われる千年の歴史を秘める古都・京都へようこそお越しくださいました。そして今日は定期観光バスにご乗車下さいまして、誠にありがとうございます。 千年の歴史と伝統が息づく街・京都。1年間におよそ4000万人の観光客がこの街へやってきます。全国の国宝の20%、重要文化財の15%をはじめ、数多くの優れた社寺や庭園、それに四季折々の自然が訪れる人々の心を和ませてくれます。京の良さは日本人全ての貴重な財産。これをいつまでも守っていくため、京都の観光に来られた人々にもその費用の一部を負担していただきたいと昨年の8月、今川市長は古都保存協力税の構想を発表しました。この税によって、文化財の保護や伝統的行事の保護・育成。数々の文化財を取り巻く美しい自然景観や歴史の街並みを守り、個性豊かなまちづくりを充実させていきます。また、観光地周辺の道路や駐車場を整備し、市民・観光客の皆さんが快適に過ごせるまちづくりを進めていきます。そして、建都1200年記念事業の一環として、芸術文化劇場や岡崎文化ゾーン整備のためにも使おうというものです。この新税構想は、多くの市民の皆さんの賛同を得て1月の市会臨時会で可決成立。しかし、市会議決後、仏教界や一部社寺の反対により、古都保存協力税が実施されるに至っていません。こうした中で6月10日、この税に賛同を寄せられた多くの市民団体の代表が集まって、市長との懇談会が開かれました。市民の代表からは、社寺・観光客・行政が一致協力して京の良さを守り、明日のまちづくりを推進するべきだという意見が述べられました。先人から受け継いできた歴史的・文化的遺産を後世に伝えることは、京の良さを愛する全ての人々の願いです。6月23日、1100人の市民が参加して、古都保存協力税を実現させる市民協議会の設立総会がシルクホールで開かれました。来賓として挨拶に立った今川市長は スピーチ)さらにさらに観光客を増やすためには、社寺周年の環境も整備していかなきゃならない。この税を実施して参りますには、なんと申しましても関係社寺のご協力が必要でございます。 と決意を表明。市民の声を受けて古都保存協力税の早期実現を要望する決議が採択されました。また、市民へのPR活動も繰り広げられました。やがて来る新しい世紀、21世紀。わたくしたちは、この素晴らしい京都の文化、伝統、自然景観などを後世に立派に伝え、さらに優れた文化を創造し続ける真の国際文化観光都市として一層飛躍していかねばなりません。古都保存協力税の早期実施に向けて、市民の皆さんのご支援ご協力をお願いします。