今年は国際障害者年(166-1)

「京都ニュース 今年は国際障害者年 京都市広報課」 国際障害者年を迎えて舩橋市長は スピーチ:舩橋市長)申し上げるまでもなく福祉は、単に困っている人々を親切に、気の毒な人々に思いやりをというものではなく、市民一人ひとりの全生涯にわたって、生きる権利を保障するためのものでなくてはなりません。言い換えれば人間の命が健やかに生まれ、育ち、学び、発達し、共に豊かに暮らすことができるようにするためのものでなくてはならないのであります。わたくしは、こんにちまで福祉の向上こそが市政の原点であり、また大きな柱であるという認識に立って、 身体障害者リハビリテーションセンター、聴覚言語障害センターの建設など、福祉の充実のために、 全力あげて取り組んでまいりました。今後もあらゆる面から市民の皆さんと行政が一体となって人間味あふれるあたたかい京都の街ができるよう、積極的にいろいろな施策を進めて参りたいと考えております。本年は国際障害者年、京都市では国際障害者年を迎えるにあたり、昨年、推進会議と推進本部を設置し、関係機関と市民の皆さんのご協力のもと、障害者のためのまちづくりの推進や京都市行動計画の策定作業などを進めております。身体が不自由であるということは、日常生活や社会生活における最も大きなハンディキャップの一つです。例えば足の不自由な人たちにとっては、わずか数cmの段差でも高い壁に見えるでしょうし、耳の不自由な人は言葉のやり取りでお互いに意思を伝え合うことはできません。このように日頃わたくしたちが何気なく考えている日常生活が、身体の不自由な人達にとっては大変大きな問題なのです。障害を持つ人たちの社会への完全参加と平等の実現のためには、市民の皆さん一人ひとりの理解と協力が何よりも大切です。この機会に障害を持つ人たちを取り巻く色々な問題について、真剣に考えてみなければならないと思います。