災害にそなえて―市消防局―(164-1)

「京都ニュース 災害にそなえて ─市消防局─ 京都市広報課」 まさか、と思っていても、災害はいつどこで起きるかわかりません。 環境音)...なお、けが人ですが... 京都市では、万一の災害に備えて24時間、片時も休まず守りについています。119の通報は全て、この指令センターに。 環境音)出動指令、第65地区。下京区...。 通報が入ると、市内11の消防署と35の出張所に一斉に指令を出し、直ちに消防隊が出動します。高層建築の火災や事故に威力を発揮する大型はしご車はみんなで8台。はしごの長さは33メートル。市内のビルなら全部届きます。万一、大災害が発生した時、無線基地として活躍する移動無線車。指令センターと同じ機能を備えており、ここで119番の通報を受けたり、消防署へ指令を出すことができます。災害が起きたらまず人命救助が第一。あらゆる事態に対応していくため、救助隊では本番さながらの訓練が続けられています。市内に3台配置されている最新の救助工作車には30種類の救助器具が積み込まれ、いつでも出動できるよう守りについています。もちろん、水の事故にも備えて、水中訓練は真冬でも行っています。大災害を未然に防ぐためには、家庭や地域での初期活動も大切です。もし、ガソリンスタンドや化学工場から火が出たら。そんな時には化学消防車の出番です。粉末や泡の消火剤でたちまち消し止めます。国宝や重要文化財が災害で失われたら大変。お寺や神社でも日頃からの備えを怠りません。お寺など大きな建物に威力を発揮する放水放射。ホース6本分の水を一つにまとめ、水平で100メートルも届きます。もう一つ、京都の自慢はこの山林工作車。市域の三分の二が山林という京都の新兵器として、消防局が独自に開発。500キロの器具を積んで急な山道をグイグイ登り、機動力も大幅アップ。時速250キロが出せる消防航空隊ヘリコプター。空からの消火活動や、けが人を運んだりと大活躍。静岡市のガス爆発事故。京都市消防局では、恐ろしいガス爆発事故に対処するため、直ちに幹部会を開き予防対策の強化を検討。そして、地下でのガス漏れの危険はないか立ち入り検査を一斉に行うなど、事故を未然に防ぐための対策を強めています。しかし、万一災害が発生したら、被害をできるだけ小さく食い止めなければなりません。舩橋市長を本部長とする、大規模な総合防災訓練。京都市では、市民の命と財産を守り、安全で住みよいまちを目指し、いつどんな時にも全力を発揮できるようたゆまぬ努力を続けています。