京都の水道(163-5)

「京都ニュース 京都の水道 京都市広報課」 わたくしたちが普段何気なく使っている水。毎日の生活に欠かせないものです。京都の水を賄う近畿の水がめ、琵琶湖。ここから水を導くために、明治の先人たちが苦労に苦労を重ねて作り上げたのが、琵琶湖第一疏水、第二疏水。まさに、琵琶湖疏水は146万京都市民の命綱です。四季折々に美しい装いをこらす疏水べり。ここは市民の憩いの場でもあります。疏水から取り込んだ水を飲料水に変えるのが浄水場の仕事。市内には、山ノ内・新山科・蹴上・松ヶ崎・九条山の5つの浄水場があります。沈殿池・濾過池を通って、水はどんどん綺麗に。塩素消毒や水質検査も十分にして、安全でおいしい水の出来上がり。休むことなく皆さんのご家庭に送り出される水の量は、1日およそ67万トンです。京都市では、これから将来にわたり十分な水を送り続けられるようにと、施設の拡張整備に全力投球。くさい水にはヤシガラ活性炭をたっぷりと放り込んで、気になるにおいをシャットアウト。大切な水は、一滴でも無駄にしては大変。みんなが寝静まった真夜中、市内一円の水漏れの音に耳を澄ませます。水漏れが激しいときには、マンホールに入って点検。午前5時。異常なし。暮らしと健康にかけがえのない水。京都市では、市民のみなさんに安心して使っていただくために、たゆまぬ努力を今このときにも続けているのです。