危機にたつ地方財政(133-3)
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京都ニュース 危機にたつ地方財政 京都市広報課 140万市民が住む京都のまち。子どもたちからお年寄りまで、すべての人が健康で心豊かに過ごせるように。京都市の仕事は、年ごとに複雑で広範囲なものとなってきています。公営住宅づくり、上下水道の拡張、道路や公園の整備、それに古都保存といった総合的なまちづくりから、暮らしに欠かすことのできない屎尿処理、ゴミ集め、保健衛生、そして公害防止など、どれ一つを取り上げても、多くの経費と人手を必要とするものばかりです。 教育を充実し、小学校や保育所を増やすこと。京都市が最も力を入れているのは、このような福祉を高める仕事です。お年寄りの健康を守り、生きがいをつくるのも、その一つ。老人福祉センター、老人大学、老人園芸広場、どれも好評です。京都市では、今、お年寄りや体の不自由な人たちが安心して暮らせるよう、人間尊重のまちづくりを進めています。 市民の暮らしを守る仕事はどんどん増えているのに、あまりにも少ない市の財源。そのうえ、インフレと不況の影響を受けて、京都市の台所はこれまでにない危機を迎えているのです。ここ京都会館では、各都市の市長が集まって、この危機を力を合わせて乗り越えようと、活発な意見が闘わされました。そして、地方自治を脅かしているいろいろな税財政制度を改善しようと、国に対して強く要望していくことになりました。 市民生活に最も身近な市政の仕事。一日たりとも手を休めることはできません。京都市では、この財政危機を乗り越え、市民の暮らしを守ることに全力を注いでいます。福祉の風土づくり、公害のない緑豊かな住みよいまちづくりを目指して、京都市政は、今日も休みなく140万市民とともに前進を続けているのです。