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京都ニュース 平安建都1200年 京都市広報室 三方を山に囲まれ、鴨川が街を貫く、山紫水明の街、京都。いよいよ来年、建都1200年という大きな節目の年を迎えます。思えば、西暦794年、平安京が開かれて以来、京都は日本の都として歴史を重ねてきました。近代日本の幕開けとなった明治維新。東京遷都は京都に大きな衝撃を与えました。この危機に京都の町衆は近代化に向けて立ち上がりました。明治2年、全国に先駆けて学制を敷き、小学校を完成させました。新しい時代を拓く人づくりから始めたのです。明治23年、琵琶湖の水を京都に引く、壮大な疏水事業を完成させました。国の土木予算を凌ぐ巨費をかけ、これを成し遂げたのは、京都市民や時の知事、北垣邦道、若干22歳の青年技師、田辺朔朗らの並々ならぬ熱意と努力でした。数々の難工事を克服した疏水事業。琵琶湖の水とともに京都へ未来の夢を運んできたのです。明治24年、日本発、世界でも二番目の水力発電所が蹴上に誕生。この発電は産業の近代化を推し進め、我が国最初の路面電車を京都に走らせました。明治28年、遷都1100年を記念して、岡崎で内国勧業博覧会が、華やかに開催されました。京都の春を彩る都踊り、博覧会の出し物の一つとしてスタートしたのです。宮小路を舞台に、歴史絵巻を繰り広げる京都三代祭りの一つ、時代祭りもこの時に誕生。さらに鮮やかな朱色に映える平安神宮も造営。京都は、この遷都1100年を契機に日本近代化の棋士として、新しい一歩を歩み出したのです。そして現在、京都は、先人たちの英知とエネルギーを受け継ぎ、都が誕生して1200年目の年を迎えようとしています。 看板)京都市消防音楽隊 看板)遷都1200年 四条通、河原町通を舞台に華やかに繰り広げられた、記念パレード。 垂幕)1994年(平成6年)みんなで推進 平安建都1200年 田辺朋之京都市長は「偉大なる先人たちの紳士の精神を引き継ぎ、京都が世界に羽ばたくために市民みんなの力を結集していきましょう」と呼びかけました。今、建都1200年に向けて、記念事業が着々と進められています。 看板)京都市コンサートホール(仮称)建設工事起工式 総工費およそ200億円をかけて北山に誕生する、京都市コンサートホール。起工式で田辺市長は「このホールから21世紀に向けた新たな音楽文化の創造と発信を」と挨拶。世界の音楽の新しい交流が始まります。また、都市基盤の整備も着々と進められています、梅小路公園計画の推進や、京都高速道路の建設。京都の西の玄関口、二条駅周辺の再開発やJR二条駅花園駅間の高架化工事。 看板)京都駅 国際都市京都の玄関口、京都駅の改築と周辺整備も行われます。京都の大動脈となる地下鉄東西線の建設や烏丸線の延長。これらの整備に加え、さらに市民参加の記念イベントとして、平成6年には京都祭、健康都市京都国際市民マラソン、記念展覧会、「甦る平安京」そして京都国際映画祭などが開催されます。いよいよ京都の街は、来年平安建都1200年を迎えます。今こそ未来への飛躍の一歩を踏み出すのです。
平安建都1200年(237-1)