デラックス駐車場完成(76-1)

「京都ニュース デラックス駐車場完成 京都市広報課」車、車、車。交通難と駐車難は都市行政の大きな悩み。およそ13万台が京都市内でひしめいています。疏水や先斗町の市営駐車場は常に満車。応急措置として設けたパーキングメーターも、また同じ。そのうえ、市街地の大部分は駐車禁止とあっては、法を無視した駐車が増え、市内の駐車違反は1か月3000件以上となっています。そこで、京都市では、都心部の駐車難を緩和しようと、5億円を投じて、室町綾小路角に、294台を収容できる、鉄筋コンクリート地上5階、地下2階の、公営では全国初めてというデラックスな立体駐車場を建設。6月1日から業務を開始しました。一見、商社のオフィスとも思える茶と白のツートンカラーのモダンな建物。入り口には赤外線を利用した高さ制限警報機を備え、受付には自動駐車台数表示器や工業用テレビがあり、いながらにして場内の駐車状態を知ることができます。また、業務はインターホンやエアシュートを利用した合理的なシステムです。ドライバー自身が定められた場所に車を入れる自走式で、場内車道には赤外線信号機が取り付けられてあります。車の停滞や事故の防止は、すべてこの赤外線信号機が自動的に処理します。場内は螺旋一方通行で、車道を挟んで4列に駐車でき、ドライバーは中央のエレベーターで上がり降りするようになっています。一回には無料洗車場もあり、ドライバーの待合室にはテレビや囲碁、将棋まで用意され、一方、各階の天井には、自動消火装置が張り巡らされているという、豪華な車のアパートです。この駐車場の完成で、都心部の市営駐車場の収容台数は、先斗町、疏水を合わせて407台となり、駐車難の緩和に役立っています。しかし、増える一方の車に対して、京都市では、さらに市内中心部に、地下式の駐車場などを建設する計画も検討しています。

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