公害調査員の一日(96-3)
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「京都ニュース 公害調査員の一日 京都市広報課」山紫水明の街・京都の空も汚れを増してきました。公害のない、すみよい街にしようと、京都市は公害課を作って積極的に取り組んでいます。どうすれば市内から公害をなくせるか、真剣に討論をする担当者たち。新しく800万円で購入した公害測定車。市内のどこへでも移動して、煤煙や排気ガスなどを自動的に測定します。公害に取り組む調査員のオカザキさん。12月から大気汚染防止法ができ、煤煙(?)や自動車の排気ガスなどの監視や指導も強力にできるようになりました。煙突、車の洪水が大気汚染のもと。流れ出る工場廃液。京都の街から水俣病やイタイイタイ病のような痛ましい病気は出したくないもの。街をパトロールするオカザキさん。やかましくて夜寝られないんです、変なにおいがするんです、こんな苦情はどしどしお知らせください。市内200カ所に置かれた測定器も点検してまわります。集めた資料は衛生研究所で分析します。検査を手伝うオカザキさん。京都は盆地なので、冬になると暖かい空気が空にたまり、ちょうど蓋のようになってスモッグの原因になります。この逆転層を調べるために比叡山に作った観測塔。毎週1回、雨の時も風の時も10本の観測塔を点検してまわります。公害をなくし、健康な街をつくるため、みんなが力を合わせて取り組みましょう。