青い空の見えるうちに-公害調査急ピッチ-(84-4)
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「京都ニュース 青い空の見えるうちに -公害調査急ピッチ- 京都市広報課」山麗しく、水清くと謳われた私たちの京都にも、公害という魔の手がついそこまで迫ってきています。煤煙、騒音、振動、臭気、ガス、汚水などが年々ひどくなる一方で、市民生活が脅かされているのです。市役所前のアダムの像も、自動車の排気ガスに侵されて迷惑顔。市では、衛生局が中心となって、すでに数年前から河川の水質や大気汚染の状況を調べており、その対策を検討しています。さらに今年は、市内の210か所で騒音調査を始めました。スマートなひかり号も、ものすごい音を出しながら突っ走っているのです。街中では、エンジンやクラクションが人々の神経をいら立たせます。エンジンから出る排気ガスには一酸化炭素などの人体に悪影響を及ぼすものが含まれており、車が増えるに( ※音途切れ)汚れがひどくなるわけです。煙突から出る煙にも、監視の目を怠りません。南消防署など、市内3か所に、大気汚染の自動測定器を設置。これによって1年中休みなくデータを売ることができます。特に京都では、文化財を公害から守ることも考えなければなりません。空気中の亜硫酸ガスは金属製の仏像などを腐食させますので、この検査も欠かせません。市の衛生研究所では、公害について、河川の汚れの度合いはどうか、空気の化学分析など各種の検査を行っており、公害対策の基礎資料作りに懸命です。市では、青い空の見えるうちに総合的な公害対策を確立し、市民を公害から守るため、国や府と一緒になって住みよい京都を育てていく考えです。