京都市立病院ひらく(79-1)
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「京都ニュース 京都市立病院開く 京都市広報課」昨年7月に着工した京都市立病院がこのほど完成。去る12月1日から業務を開始しました。玄関受付では、アドレスグラフという新しい方法を採用。一旦受け付けられた患者の番号は一生変わることがなく、その人の病歴などが一目でわかるようになっています。この病院は、内科・外科をはじめ、あらゆる科目に最新式の医療器械を完備した総合病院です。特に、最近死亡率の第1位から第3位までを占める脳出血・がん・心臓病などの、成人病の診療に重点を置いています。中央検査室では、科学的診断の基礎になる精密な臨床検査を行うことができます。このような手術室が4室。高圧蒸気消毒器が3基。それに、上下移動はもちろん360°回転することのできるX線テレビ室もあります。この器械は、医師も患者もレントゲンの放射線を多量に浴びることがないので、長時間の診断ができます。病室も、個室から大部屋まですべて清潔で、色彩そのほか細かい配慮がされています。おかげで、古ぼけた中央市民病院はお払い箱。入院中の患者さんもお引越し。およそ10台の救急車が動員されました。地上5階・地下1階、総工費7億7000万円を投じたこの病院は、冷暖房・湿度調節・空気浄化・防塵など、全てが自動調節されており、古い病院とは月とすっぽんの違いです。この病院は、運営・管理の面でも合理的、能率的な方法を採用しており、わたくしたち市民の健康を力強く守ってくれることでしょう。