水洗便所に改造しよう~清潔なまちを~水洗便所相談室設置、鳥羽汚水処理場(59-4)

「京都1962年 水洗便所に改造しよう ―まちを清潔に― 京都市広報課」宇宙船が飛び交い、電気球が氾濫する20世紀の地球の上をグリーンの汲み取りポンプ車がご家庭を訪問しています。路地で見かけるこの時代離れした風景、これが国際文化観光都市京都の現実の姿です。この臭くて不衛生な汲み取り式便所を水洗便所に切り替えるため、京都市では水洗便所普及対策本部を設け、また下水道の拡張に力を入れていますが、既に水洗便所が設置できる地区のうち、まだ7割が昔ながらの汲み取り式です。各区役所、保健所、水道営業所に設けられた水洗便所相談室には連日問い合わせが殺到。斜線の地域が今すぐ水洗便所に改造できる地区です。各相談室ではサービス第一で相談に応じています。改造の申し込みがあれば、早速設計・見積もりし、工事は水道局の指定業者が行います。水洗便所は匂いも蝿も完全にシャットアウト。清潔な家庭生活を築く条件の1つです。水洗便所や台所からの汚水などは、下水管を通して下水処理場に送られます。南区の鳥羽下水処理場では、いま大拡張工事の仕上げを急いでおり、完成すれば従来の2倍の処理能力となります。ここでまず、粗い固形物を取ります。沈殿池では泥も取り除かれます。次に、曝気槽で汚水に空気などを混ぜて細菌を沈殿させます。最後に塩素などの薬品を混ぜて完全に無菌状態の水にし、付近の河川に放流します。水洗便所、これは近代都市生活にとって欠くことのできないものです。水洗便所設置可能区域の家は一戸残らず水洗便所に改造しましょう。