阪急地下鉄工事すすむ(55-6)
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「京都1961年 阪急地下鉄工事すすむ 京都市広報課」今、四条大宮と四条河原町間の阪急地下鉄工事が進められています。延長およそ1950メートル。この工事が完成すれば、最近ますます深刻となった都心部の路面交通の混雑の緩和にも、大いに役立つことになります。工事の方法は、一番安全なオープンカット方式。地面を掘っては1.5メートルおきに鉄柱を打ち込み、鉄桁を架け渡した上に頑丈な木材を敷き詰めて、車や人の通行に差し支えないようにしながら、地下作業を進めていくわけです。地下にできるプラットホームは烏丸と河原町の2つで、烏丸停車場は長さ145メートル、幅9メートル、終点の河原町停車場は長さ270メートル、幅9メートルです。プラットホームには地下12階の歩道から入るようになっていて、四条通の一番上を市電や自動車、地下12階は歩道、そして一番下を地下鉄が走ることになります。総工費40億円で、2年以内に完成を目指して工事を急いでいます。