ボストンから親善使節-ビーバー、ボストン響(アーサー・ヒードラー指揮)(55-4)
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「京都1961年 ボストンから親善使節 京都市広報課」京都市と姉妹都市盟約を結んでいるアメリカのボストン市から、ビーバー夫妻がはるばる海を渡って、10月26日、大阪国際空港に到着しました。このビーバーは毛皮として珍重され、アメリカでも段々その数が減っていますが、日本でも名古屋の東山動物園に1匹いるだけで、タブチ?(田口?)動物園長もわざわざお出迎え。早速、岡崎の動物園にお輿入れしたビーバーを迎える集いが、29日、園内の野外ステージで開かれ、ボストン代表として出席したラインハート・アメリカ文化センター館長の挨拶に続いて、高山市長も「2つの都市がしっかり手を握るためには、まず子どもが喜ぶことをと思っていたが、それが実って嬉しい。京都市からも、近く、二ホングマの赤ちゃんをボストン市に贈ることになっている」と述べ、人形劇やバレエなど、楽しいアトラクションがあって、この集いを終わりました。このビーバーは、木の皮や果実、穀物などを食べ、鋭い歯を持っていて、川の中や沼地に自分でかじって作った棒切れを積み上げ、巣をこしらえるという特技の持ち主です。折からの日曜日、珍客を迎えて、動物園は1日賑わいました。 また、同じくボストンから、来日中のボストン・ポップス交響楽団の指揮者、アーサー・フィードラーさんが、夫人同伴で、11月16日、京都市役所に顔を見せました。ところで、この音楽家は、自宅に消防博物館を建て、世界85都市の名誉消防署長の称号を持つ消防マニアで、高山市長から、京都市名誉消防署長の名前と纏のミニチュアを贈られてご機嫌。早速、消防音楽隊の指揮者からタクトを借りて、67歳とは思えぬ元気な指揮ぶりを見せ、続いて京都市消防局の機械化部隊と消防職員を観閲しました。この後、金閣寺、二条城などを見物して、京都を後にしました。