建設すすむ名神高速道路(山科-桂川)(49-6)

「京都ニュース 建設すゝむ名神高速道路 (山科―桂川) KYOTO NEWS」全国で255万台を数える自動車が、悪道路にひしめき合い交通事故はうなぎ上り。よほど運がなければ横断もできないというのが現状です。そこで、その悩みを解決しようとわが国最初の弾丸産業道路、名古屋・京都・大阪・神戸を二時間で結ぶ名神高速道路の建設が進められています。旧東海道とつながる京都の入り口、山科地区では、一昨年10月、全線のトップを切って着工され、今では八分どおり工事が進んで、後は舗装を待つばかりです。俗に言うこのバイパスは、総工費およそ800億円で道路公団が着工。真ん中に緑地帯を挟み、上下線とも車が二台並んで走れる幅員24m4の往復4車線。自動車は平均100キロのスピードを出すことができ、すべて立体交差という高速道路。山科追分が京都への東入口となり、伏見区を横断して城南宮付近が南入口となって、それぞれインターチェンジが設けられ、京都市内への交通の便が図られています。本道(?)神戸方面へは、鴨川小枝橋上流と久世橋の下流におのおの架橋工事が進められ、この間塔ノ森下手は高架で結ぶという大工事。これらは幅員20mの橋で、完成も間近です。今、ここ寒風吹きすさぶ桂川では、東京タワーの工事を請け負った高い技術を持つ人々によって作業が続けられています。これらは、建設省の五ヵ年計画によるミサイルプランで、自動車専用道路を建設して一挙に交通難を解決しようとするものです。神戸・西宮・豊中・茨木・京都・追分・草津・八日市・彦根・大垣・小牧と、再来年全区間が開通する時、京都は国際都市として、また、近畿観光圏の中心地としての発展が約束されています。